サステナビリティ宣言

農業が豊かになることで、自然も豊かになる未来をつくる。

サステナビリティ -自然とともに生きることを、特別なことにしない-

私たちは、持続可能な社会とは、
「自然を守るために、人が我慢する社会」ではないと考えています。

農業も、暮らしも、経済も、自然も。
そのどれかを犠牲にするのではなく、
人にも、地域にも、自然にも、未来にもよい選択ができる社会をつくる。

そのために、私たちは農業と生物多様性の両立に取り組んでいます。

SDGsの、その先へ

SDGsは、2030年を目標年として、世界が共有した17の目標です。

私たちもSDGsの理念に共感し、その達成に向けて行動してきました。

しかし、私たちが目指す未来は、2030年で終わるものではありません。

これからは、SDGsで掲げられた課題を解決するだけでなく、

「そもそも、私たちはどんな未来をつくりたいのか」

を考えることが重要になると考えています。

現在、日本でも2030年以降を見据えた「ビヨンドSDGs」の議論が始まっています。
そこでは、持続可能性だけでなく、人々のウェルビーイングや公正な経済、
持続可能な食料システム、地球環境との共生などを含め、より豊かな未来のあり方が議論されています。

私たちも、SDGsをゴールではなく、その先の未来を考えるための出発点として捉えています。

「三方よし」を、未来の農業へ

日本には、昔から「三方よし」という考え方があります。

売り手よし。買い手よし。世間よし。

私たちは、この考え方は、これからのサステナビリティを考えるうえでも、
とても大切な日本の知恵だと考えています。

そして、これからはそこにもう一つの視点を加えたい。

自然よし。

農家にとって無理がなく、
消費者にとって価値があり、
地域に利益が生まれ、
そして自然にもよい。

そんな「四方よし」の農業を、未来の農業の一つの姿として考えています。

「自然に配慮する農業」を、我慢の農業にしない

生物多様性に配慮した農業では、どうしても農家の手間が増えてしまうことがあります。

たとえば、農薬や除草剤に頼らず、田んぼに水を張り続け、
生きものが暮らせる環境を維持しようとすると、雑草管理が大きな負担になります。

だからこそ私たちは、

「自然に配慮するために、農家が我慢する」

という形ではなく、

「農家にとって省力的で続けやすい農業を選んだ結果、自然も豊かになる」

という仕組みを目指しています。

その具体的な取り組みの一つが、
水田除草機「田んぼの草取りゲンゴロウ」です。

これは単なる除草機ではありません。

農業の省力化と、生物多様性の保全を両立させるための、新しい農業の選択肢です。

生物多様性から、ネイチャーポジティブへ

私たちが目指しているのは、単に「自然を壊さない農業」ではありません。

農業を営みながら、生きものが暮らせる環境を増やしていく。

田んぼを、生産の場であると同時に、
カエルやドジョウ、メダカ、水生昆虫、さまざまな植物など、多くの生きものが暮らす場所として未来へ残していく。

その先には、

「自然への負荷を減らす」だけではなく、「自然を回復させていく」

というネイチャーポジティブの考え方があります。

私たちは、農業と生物多様性の関係を、
「守る・守られる」という関係から、
ともに豊かになる関係へ変えていきたいと考えています。

ウェルビーイング ―豊かさを、もう一度考える

持続可能な社会を考えるとき、
「何を減らすか」だけではなく、

「どんな暮らしが、本当に豊かなのか」

を考えることも大切です。

便利さや効率、経済的な豊かさだけではなく、

自然とつながっていること。
自分の手で食べものをつくること。
地域の人とつながること。
生きものの存在を身近に感じること。
次の世代に、美しい風景を残せること。

そうしたものも、人のウェルビーイングを形づくる大切な価値だと考えています。

田んぼから生まれる米だけでなく、
そこに暮らす生きものや、季節の風景、地域の文化まで含めて、

「豊かな田んぼ」そのものを未来へ残す。

それが私たちの考える、農業の新しい豊かさです。

「買うこと」を、未来への参加に変える

サステナビリティは、農家や企業だけの問題ではありません。

私たち一人ひとりの「選ぶ」という行動も、未来をつくります。

どんな農産物を買うのか。
どんな商品を選ぶのか。
どんな企業を応援するのか。

一つひとつの選択が、生産者の行動を変え、
やがて社会の仕組みを変えていきます。

「あふの環2030」も、生産者と消費者が互いに意識や行動を変えながら、
持続可能な生産と消費、新たな市場を生み出していくことを目指しています。

私たちも、

「買うこと=未来への参加」

となるような商品や仕組みをつくっていきたいと考えています。

私たちが目指す未来

SDGsの17の目標を達成することだけを目的にはしません。

その先にある、

人が豊かに暮らし、
地域が持続し、
経済が循環し、
自然が豊かになり、
次の世代が未来に希望を持てる社会。

そんな未来を目指します。

そのために、

農業 × 生物多様性

農家が無理なく続けられる、自然と共生する農業をつくる。

商品 × 社会課題

「売るための商品」ではなく、社会や自然の課題を解決する商品をつくる。

生産 × 消費

生産者と消費者が、ともに未来をつくる関係をつくる。

地域 × 自然

地域の産業や暮らしそのものが、生物多様性の保全につながる仕組みをつくる。

今 × 未来

2030年だけを見るのではなく、その先の世代まで考えて行動する。

未来の田んぼを、未来の子どもたちへ。

私たちが守りたいのは、
「昔ながらの田んぼ」そのものではありません。

農業が続き、
人が暮らし、
生きものが生き、
地域が豊かになり、
そして未来の子どもたちが、

「この田んぼがあってよかった」

と思えるような風景です。

そのために、農業を変える。
商品を変える。
選択を変える。

そして、社会の「当たり前」を少しずつ変えていく。

SDGsの先へ。
自然と人が、ともに豊かになる未来へ。

私たちは、農業からその未来をつくっていきます。